昨晩、NHKの番組で「知らぬ間に家族が火葬。引き取り手のない遺体」という内容を放送していました。
前々から気になっていたため視聴。
出だしは、娘が外国に滞在中、母親が自宅で亡くなり知らぬ間に火葬をされていたというお話。
役所側で外国に滞在している子供がいることは判明したが連絡が取れないため引き取り手不明とされた。
隣の市の病院に搬送されそこで亡くなりそのまま役所が火葬をしたそうです。
墓地埋葬法第9条には、「死体の埋葬又は火葬を行う者がいないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長が、これを行わなければならない」と定められています。
正直、この法律のこの条項は初めて知りました。
役所では故人の戸籍を出して家族を調べるそうですが、また他のケースで兄弟が亡くなり同じくいつの間にか火葬されていたと言ってた方の話のあとのナレーションで本人の原戸籍をとっても兄弟は表示されていないから引き取り人不明とされた、と。
でも、これって親の除籍か原戸籍を取れば戸籍を抜けた兄弟がいても×を付けられるだけなので分かるものなのでは?と疑問に思ってしまいました。
もう少し調べてみたらちゃんと家族がいた、それでクレームが入ったこともあるそうです。
本当に大変だということは考慮しても少しばかり役所側の怠慢も見えますね…。
また、自治体で死後事務を行うには公費が使われています。
国でルールが決められている訳ではないので国からの支援等はなく、自治体が負担し職員の労働の負担と共に圧迫してきているとか。
あれ?
我々の血税が使われていますよ。
改めて番組サイトを読んだら、ここ福島県いわき市でも引き取り手のない死亡人の数が大都会に並んでなんと10位にランクイン。
これは間接的に家族関係の希薄さを示しているのでは。
連絡をしても縁を切っているから等と実質引き取りを拒否する方も多いらしく。
数年経過しても遺骨の引き取り手がない場合、無縁墓地に納骨されるそうです。
話は変わり、逆に単身の高齢の方が役所と相談して自分の死後のことについての取り決めをしておく制度があるそうです。
自治体で支援する終活といったところでしょうか。
番組内では話はありませんでしたが、死後事務委任契約というのもあります。
今後そちらについてもブログを書こうと思います。
ここ最近話題に上がることが増えた孤独死。
特別高齢でなくとも身近に起こりえる話です。
そのとき自分はどうするか、親族にどう伝えておくか、若しくは両親などにもその時になった場合のためにどうしておくべきかを家族内で決めておくことも必要ですね。
30分の内容ではありましたが、いろいろと考えさせられる番組でした。
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