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私の行政書士としての働き方について

行政書士試験の合格発表から2ヶ月ほどが過ぎ、巷では今はちょうど登録ラッシュと言われています。

 

福島県行政書士会でも4名ほど新規の先生が登録された模様。

 

独立開業する方、法人や個人事務所のお勤めを考えてる方、いろいろおりますね。

 

人の数だけ働き方がありますが行政書士は大抵即独立開業する先生が多いように感じます。

 

 

先日、Xである方から「初めから独立するつもりだったのか、上京などをして勤めは考えなかったの?」というコメントを頂きました。

 

概ねの経緯と自分の行政書士という働き方に対する考えを返信しましたが、こちらでも少しお話したいと思います。

 

 

私も最初は、合格が確実だろうと思っていた頃に職業安定所で求人がないか相談に行っておりました。

 

悲しいかな、地方では行政書士の求人などほぼありません。

 

当時、1件某法人が出していましたが、前職の不動産営業の時に何度か訪問した際、良いイメージが皆無だったため候補には全くありませんでした。(個人の感想です。各々、企業との相性があります。)

 

これが即独立開業を半ば強いられるような形になる要因ですね。

 

郡山の方に行けば求人があるとは言われましたが、毎日毎日いわきと郡山を往復するのは苦痛でしかありません…。

 

また、相談している中で職員の方に「ゆくゆく独立を考えてるんだったらねぇ…(すぐ独立でもいいんじゃない?というニュアンス)」と言われたこと。

 

そして次第に、独立ありきで勤め始め、ほぼほぼ業務の流れが分かったら、はいお世話になりました。さようなら。というのは、勤め先の先生に大変失礼な話なのではないのか、と思うようになりました。

 

雇う方は人手が足りずに困って求人を出しているのです。

 

何か分からない事を始める時ばっかり人にすり寄り、用済みになったらさようなら。

 

そんなの周りに甘え過ぎてるのでは。

 

そんなことでは最初から最後まで自堕落になってしまうのではないか。

 

 

確かに「やり方を知っている」は安心材料になります。

 

でも、例え勤めを経て独立したとしても、必ず苦手な業務や知らない分からない業務にぶち当たる可能性は少なくない。

 

これはおそらく長年開業をされてる先生もあり得る話だと思います。

 

いつか必ずその時点の自分にとって高いハードルを越えなければならないのなら、初めから未知の世界に飛び込んでしまおうと覚悟を決めて独立を決めたのがきっかけでしょうか。

 

何度も何度も自分で苦労して覚えた事は血肉になりますから。

 

ちなみに県外に行って勤めなどは一切頭にありませんでしたね。

 

 

ありがたいかな、行政書士の仕事、主に許認可申請には答えが必ずあるものです。

 

前職の営業時代では、答えなど一切ありませんでした。

 

毎日毎日「私はどうすれば良かったのだ…」と腹膜炎一歩手前の急性虫垂炎になり血尿を出し胃にポリープを作りながら涙で枕を濡らしていたほどです

 

 

つまるところ、未経験で上手くできるのかと不安と恐怖なのか武者震いなのか分からない震えに耐えながらも開業して良かった。

 

そう思っています。

 

全責任が自分にのしかかっては来ますが、その分とても自由です。

 

誰かに管理や干渉されることも、上司や先輩への報告も、席を離れた人間の愚痴を聞かされることも逆に自分も言われてるんだろうなという心理的圧迫も上司のどうでもいい話に対しニコニコする必要も、全くないのです。

 

お客様がいらしたり問い合わせが来れば多少緊張はしますが、毎日がほぼノーストレスです。

 

事務所が安心できるボス邸の一画ということ、そして自分自身の事務所であるため毎朝「眠い…」という事はあっても「行きたくない」と思ったことは一度もありません。

 

本当にこういうネット上の営業を含め、仕事がとても楽しい。

 

目を開いて恐怖の正体を確かめ、思い切って飛び込んでみたら逆に平穏がそこにありました。

 

 

少し余談ですが、何故合格後すぐに登録しなかったのかというと…。

 

7月にある司法書士試験が終わってからということを考えていたからです。

 

その頃にはどうであろうとも開業することは明確に心に決めていました。

 

もしそちらが受かっていたらおそらく司法書士として開業していたと思います。

 

司法書士の合否発表後、すぐ事務所の改装が始まり登録まで漕ぎ付け今に至ります。

 

ザっとお話しましたが、こんな感じですね。

 

 

新しく行政書士となる先生方、おめでとうございます。

 

私も負けないようしっかりと楽しみを持ちながら日々頑張ってまいります。