「4月は花粉がひどいから仕事はお休み。5月は五月病予防月間だから、休み休み……」
先日、母とメッセージでそんな冗談を言い合っていた時のことです。
返ってきた母の一言に、私は思わず指が止まりました。
「それって、酒飲みの唄だね(笑)」
ハッとしました。
あのお馴染みの『日本全国酒飲み音頭』。
1月は正月、2月は豆まき……と、結局は「飲みたい」という結論が先にあって、後から理由を捏造していくあの構造。
実はこれ、お酒の話だけではありません。
私たち人間が、毎日無意識にやってしまっている「心のクセ」そのものだったと。
「正しさ」という名の物語を捏造していませんか?
私たちはバラバラな出来事(点)をそのままにしておくことができません。
「あの人が冷たいのは私が嫌われているからだ(点と線を繋ぐ)」
「この不幸が続くのは運気が下がっているからだ(意味を見出す)」
「自分の意見が通らないのは周りの理解が足りないからだ(理由を後付けする)」
本来は無関係なはずの出来事に、自分なりの理由や正論という線を引いて一つの物語を作り上げてしまう。
この「繋げずにはいられない」性質こそが、時に自分を苦しめ誰かとの間に高い壁を作ってしまう原因になっているのではないでしょうか。
いわき市から発信する認識のガイドブック
この度、こうした人間の認識の不思議を紐解いた新刊を出版いたしました。
『繋げずにはいられない人々 ── 「酒が飲めるぞ」の歌から紐解く、正論という名の捏造 ──』
行政書士として法的な論理を扱い、クリエイターとして自由な感性を扱う。
その両極端な現場を行き来する中で私が見つけた、世界を少しだけ優しく見るための視点を詰め込みました。
本書では、大好きな哲学や心理学の考え方分かりやすく引用し、母との会話のエピソードから始まり、私の考えをまとめて執筆いたしました。
答えのない時代をしなやかに生きるために
現代はSNSなどで誰もが自分の見ている世界を発信できる時代です。
だからこそ、情報の渦に飲み込まれ自分を見失いそうになることも多いはず。
この本はあなたに正解を押し付けるものではありません。
「いま、自分はどんな眼鏡で世界を見ているんだろう?」と、ふと立ち止まるための招待状です。
自分がどんな理由を捏造しているのかを知る。
それだけで人間関係のイライラは驚くほど軽くなり、目の前の景色はもっと鮮やかになります。
いわき市の小さな事務所から生まれたこの一冊が、あなたの日常に小さな「あ、そうか」という光を届けられることを願っています。


コメントをお書きください