いわき市の空気が春めいてくる今日この頃。
お日様の暖かさを感じながらも、朝晩はまだまだ肌寒い日々。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
実は私、お恥ずかしながら体調を崩して寝込んで……と言いたいところですが、今は事務所の椅子に座り、この記事を書いています。
最初はいつもの片頭痛だと思っていました。
ところが時間が経つにつれ、腰には重い痛みが走り、頭痛は頭全体をふさぎ込むような、逃げ場のない鈍痛へと変わっていきました。
節々の痛みと止まらない寒気。
母とメッセージをやり取りしていたら、「それ、片頭痛じゃなくて風邪じゃないの?」と軽く一言。
食欲ないわけじゃないんだけど…と言ったら、「パパもこの前そんな感じだったよ」と。
認めたくはありませんでしたが、どうやらその通りのようです。
先週、風邪っぴき(なんだったらノロウイルス!)だったパートナーと一緒に過ごしていたので心当たりは十分すぎるほどありました。
昨日は早めに仕事を切り上げ、泥のように眠りました。
今日も一人。
事務所は開けているものの静まり返った空間で一人でいると、ある不安が頭をよぎりました。
「もし今、このまま自分が倒れてしまったら、この後のことはどうなるんだろう?」
突然やってくる日常の断絶
実は数年前、私は異常なまでの腹痛と吐き気に襲われ、転がり込むように病院へ行ったことがあります。
診断は急性虫垂炎。
そのまま即、手術と入院が決まりました。
めちゃくちゃ具合が悪いと軽い気持ちで行った診療所で、「盲腸かもしれない。うちの小さい病院では対応できない」と総合病院への紹介状を持たされ、その紹介状を手に総合病院に向かったら、1週間家に帰れない。
そんなことになるとは露知らず、車は来院者用の駐車場に置いたまま。
入院後、両親が取りに来てくれましたが、実家がいわき市内で近くにあるとはいえ駐車料金はしっかり2日分取られ、迷惑をかけてしまいました。
当時、入社したばかりだった職場への申し訳なさも重なり、病室で気が気じゃなかったことを今でも鮮明に覚えています。
若くても、健康に自信があっても、日常はある日突然、音を立てて断絶します。
それは病気に限らず、道を歩いていて事件に巻き込まれるかもしれない、今の世の中の不条理さも含めてです。
部屋の「中」まで知っている人はいますか?
一人暮らしをしていると物理的な距離と情報の距離は別物だと痛感します。
たとえ両親や親戚が近くに住んでいたとしても、彼らが私の部屋の中の細部、あるいは資産の全てを把握しているわけではありません。
もしもの時、発見までに時間がかかったら?
もしくは大切にしているペットがいたら?
基本的に、何かあった時に疑う人間を増やしたくないため、私は親にさえ部屋の合鍵を渡すことはしません。
信頼できる人間に合鍵を渡していればすぐに救助に向かえるものの、まずは不動産屋を通し、事情を説明し、もしかしたら入居者との関係性を証明できる書類を持ってこいなど言われ、そのあと一緒に部屋に向かって不動産屋立会いのもと鍵を開けるなんて手順が踏まれると思います。(あくまで私の予想です)
車に「家に猫(犬)がいます」とステッカーを貼る方の切実な気持ちが、今なら痛いほどわかります。
親戚家族ですら、ペットを飼っていると把握していない可能性だってあるからです。
ログインできないパソコン、本人しか知らないサブスクリプション、誰にも存在を知らせていない口座……。
パートナーがいたとしても、籍を入れる前に私に何かが起きる可能性だってゼロではありません。
自分が消えた後、残された人が途方に暮れる姿を想像すると熱のせいだけではない寒気がしました。
遺言書は何度でも書き直せる「愛の手紙」
こうした不安を解消するために、私は今、自分自身のエンディングノートや遺言書の作成を真剣に検討しています。
「まだ30代なのに?」と思われるかもしれません。
しかし、生前整理に早すぎるということはないと思っています。
むしろ心身ともに余裕がある時にしかできない準備。
よく誤解されますが、遺言書は一度書いたら二度と変えられない「最後の審判」ではありません。
体調や心境の変化、大切な人との関係性の変化に合わせて何度でも書き換えられます。
新しく書いた内容が前の内容と抵触する場合は、常に後の日付のものが優先されます。
極端な話、以前のものを「すべて撤回する」と書いて白紙に戻すことだってできるのです。
だから、もっと気楽に、自由帳を更新するような気持ちでいい。
以前、元裁判所書記官の方が講師のセミナーを受けた際のブログにも書きましたね。
「とりあえず、今の時点での想いを残しておく」
その一歩が、自分自身の不安を消し、残される人への最大の優しさになります。
法律と表現で想いを繋ぐ
私はいわき市で特定行政書士として法的な正確性を守るお手伝いをしています。
それと同時に、一人のクリエイターとして、文字だけでは伝えきれない体温や声を、ビデオレター動画として形にするサポートも行っています。
法的な効力を持つ書類と想いを伝える映像。
その両輪があるからこそ守れる未来があると信じています。
「もしも」の時に、あなたの愛する人が迷わないように。
そしてあなた自身が今をより自由に、安心して生きられるように。
まずは温かいお茶でも飲みながら、あなたの「もしも」の不安を聴かせてください。
……と言いつつ、私はまず、この風邪をしっかりと治すことに専念します。
皆さまも、どうか無理をなさらずご自愛ください。

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