今日は保険のお話。
とは言っても私自身保険に知識もなく、また、FPや損害保険募集人などの資格がある訳ではないのであくまで保険に対する自分の印象や考えであることを了承していただきたい。
保険は身近なものであることは間違いないだろう。
テレビやネットを見ているとき、街を歩いていても広告がよく目に入る。
また以前からの知り合いで保険会社に勤めている人(以下、Hさんという)もいるし、開業してから知人経由で営業に来ている保険会社の営業もいる。
以前の会社でも保険会社が飛び込みで営業に度々訪れてきてこともある。
私自身、車とバイクの自動車保険、事務所の火災保険、そして行政書士賠償責任保険に加入している。
これは、何かあった時に他人に迷惑をかけてしまわないようにである。
勿論、保険を使う事態にならないよう慎重に行動はしているが、災害やタイミングなどで人生どうしようもない事も起こりえる。(※賠償責任に関しては別。この保険にお世話になる場合、完全に行政書士のミスである)
その時の相手方や、事務所に関してはボスへの迷惑を最小限に抑えるためである。
では、生命保険はどうか。
答えからいうと、一切入っていない。
その理由として、まず第一に自身にかける保険に一切興味がないからだ。
搾取されるのではないかと疑っているくらいである。
両親も昔から生命保険を毛嫌いしていた気がある。
幼いながらも私はそれを感じ取っていたのかもしれない。
母も生命保険には入っていないし、父は診療所を閉院してから生命保険を解約したとも聞いた。
以前は父方の祖母が私を被保険者として子供の頃に入ってくれていたものがあったが、祖母の死をきっかけに解約したと聞いて安心している。
第二の理由として、私が死んでも経済的に困るだろう人間はいないからである。
両親は両親で自分の最期を迎えるまでの蓄えはあるし、兄や姉も今は立派に家庭を持っているのだ。
そして仮に今死んだとしても、家族に迷惑をかけないよう自分の葬儀費その他死後の後片付けを出来るくらいの蓄えはある。
そもそも、死んでからも祭り上げられるように花を盛大に敷き詰められ、可愛くもない死に顔を見られ、自分で納得いかないような写真を大きく引き伸ばされた上にど真ん中に飾られ、よく知らない親や兄弟姉妹の知人がやってきて晒されるなんて成仏しようにもしきれない。
葬式などせずに、そっと直葬して埋めてほしい。
「保険入っておかないと手術とかしたとき大変だよ」と言われる時もあるが、医療費がバカ高くどうしても手術が受けられないかもしれないという場合には、その時はそれが私の寿命だ、自然に任せてそのまま死ぬからいいと思っている。
そこまでして長生きしようとも思っていないのだ。
これが第三の理由である。
心身を壊した時に冗談抜きで2回ほど死にかけた事がある。
故に自分の中で死生の境界線があやふやな部分がある。
死をそれほど恐れているものでもなく、生命体である限り必ず訪れるもので、自分がそのタイミングが分からないというだけのものだ。
勿論死に急いでいる訳ではない。
生かされている間は精一杯生きるつもりでもあるし、実際今は人生が楽しい。
それに、エゴがある以上、実際死を目前にしたら恐怖だって湧くだろう。
ただ、両親の家系や、今までの自分の過去を振り返ると相当運が強いと思われる為、おそらく長生きは免れないのではと今から戦々恐々している。
昔々横浜の中華街に遊びに行って手相を見てもらった時も「あー、あなた殺しても死なないね」とケラケラ笑いながら言われたものだ。
以上が、私が自分自身に対しての保険をかけていない理由である。
百戦百勝といっても過言ではないHさんからも投資に絡めた商品などもいろいろ教えてもらったが、最近になって「くみちゃんに保険勧めるの難しいんだよなぁ…」と言われた始末である。
前置きにも書いたようにあくまで私の保険商品に対する考えであり、決して保険会社商品を否定したりしている訳ではない。
各々需要があり、必要としている人もいる。
保険があって助かった人もたくさんいる。
保険に入るかどうかは個人の自由であるし、私はそれを否定も勧めもしない。
それぞれの人生なのだから、自分でよく考え選択すればよいのである。
ただ、その結果どんなことが起こっても人を責めてはいけない、とだけは伝えたい。
いくら人からのアドバイスを受けて選択したとしても、最終的に選択したのは自分自身である。
自由意志は自己責任でもあるのだから。
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純さん (木曜日, 14 3月 2024 10:27)
「保険不要論」全く同じ考えです!私も何年か前に自分への保険は全て解約しました。
リリー行政書士事務所 薗田 (木曜日, 14 3月 2024 13:36)
純さん、コメントありがとうございます!
同じ考えの方がいて何だか嬉しいです�