毎年2月22日は、にゃんにゃんにゃんという事で巷では『猫の日』とされていますが、もうひとつ『行政書士記念日』でもあったりします。
理由は簡単。
昭和26年2月22日に行政書士法が公布されたことにちなみ日本行政書士連合会が『行政書士記念日』と定めたもの。
行政書士という地位が法を持って確立した記念日というニュアンスでしょうか。
さて、最近、宮城県の行政書士が不正をして逮捕されたニュースがありましたが自分の行いが身近な人間、その仕事ひいては他の同業者や業界全体のイメージに影響するという意識が欠如しているのではと感じました。
そういう所謂「魔が差した」(では済まされない場合が多いですが)という時は、おそらく周りへの配慮や想像力の欠如、自分の事しか考えられない状態なのだと思います。
自分が今背負っているものは常に忘れてはならない。
勤めの時も会社の看板を背負っていると頓に感じていましたが、自営になってからは更に実感しました。
それは決して事務所名だけではない。
自分独りで仕事をしている訳ではない。
周りの応援や支援があって今ここにいられている。
これは仕事だけでなくプライベートでも言える。
何か不正を働くという事は彼らに背を向けるだけでなく、頭の上から泥をぶちまけるようなもの。
少しプライベートの話になります、私の父親は昔はとても厳しく怒るととんでもなく怖い人でした。(子どもから見ていたから余計になのかもしれませんが…。)
ただ、それ故に何かの度に父親が良きストッパーになっていた部分はあります。
これをしたら迷惑がかかるのでは?薗田家の名に泥を塗るのでは?という脳内を駆け巡るコルチゾール。
ただ単純に怒られるのが怖い…という気持ちもありましたが。
それがあったからこそ、常に自分が抱えているものをよく考えて行動するというのが無意識に身体に入っていたのかもしれません。
その点は父に感謝しています。
話は戻って。
日本行政書士連合会が決めた『行政書士の自覚と誇りを促すとともに、組織の結束と行政書士制の普及を図る』という目的。
特に『自覚』という言葉は重要な気がします。
国民の生活や権利利益の向上のために行政との橋渡し役としてお手伝いをするお仕事。
その為には日々改正がある法や実務の勉強も欠かせません。
それだけでなく人とのコミュニケーション等の勉強も、やり遂げるための『覚悟』も大切。
まさに自己利他な仕事かもしれませんね。
自己犠牲的にならないよう注意は必要ですが。
自分が今置かれている環境に対する『自覚』と、何があっても決めたことをやり遂げる『覚悟』。
その両方、しっかりと心に刻み、錠が開かぬよう鍵は何処か深い深い海へ投げ飛ばしてくる意識を持って日々を生きていきます。
この行政書士というお仕事に誇りを持って。
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