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お片付け

 

 

突然ですが、当事務所は私の人生の先輩であり良き相棒(と勝手に思っている)であるボス邸の一区画を賃借しております。

 

以前は今の事務所のスペースはボス自身が喫茶店を営んでおりましたが、以前から開業する際にはここ使っていいよというお言葉に甘えてお借りすることに。

 

コロナ禍でもポツポツお客様がいらしていた中なのに…。

 

まず事務所選びで相当苦労するこの仕事ですが、本当に感謝しかありません。

(現在ボスは、以前の自分のお仕事(外構・建設業)に戻っております)

 

 

さて、前記の前提を少し踏まえた上で、今日の本題に入ります。

 

今日はお片付けについて。

 

 

昨年12月。

 

事務所の改装が終わった流れで、ちょうど年末近くだったこともありそのまま居住スペースも片付けようという話になりました。

 

 

当時、私はまだ開業準備中でボスは日中仕事に出ていた為、全て片付けてしまって良いという承諾の下、時間が自由に使える私が全てやる事に。

 

途中から「……えっ?ちょっと待ってこれ業者に頼むレベルなのでは…」という若干の違和感を抱きつつ進める断捨離。

 

捨てても捨てても見えない終わり。

 

何故食器がこんなにあるの?本当に全て使っていたの?本当に全て必要だったの?と湧き出てくる行き場のない怒りにも似た疑念。

 

黙々とそれはもう淡々と、毎日少しずつ片付けを進めておりました。

 

結果、年末の大掃除に出たごみは燃えるゴミ8袋、不燃ごみ9袋、金属家電6袋、瓶カン4袋、容プラ2袋、壊れた冷蔵庫、+コーヒーメーカー電気ポット、家庭用製氷機、使っていない箱付きの食器類(こちらは後ほどリサイクルショップに持っていきました。一部年式が古いからと引き取ってもらえずゴミに)。

 

 

1週間で全て1人でやった自分を褒めたい。むしろもう褒めたよね。

 

 

さて、そこから、今のバイクガレージをピットにして、奥にある元麻雀部屋というアングラ臭漂う名の物置を片づけてそこにバイクを保管しようという「言うのは簡単だよね」な話に。

 

 

何故かって。

 

ってその元麻雀部屋は足の踏み場もない。

 

まず中の物を出すのがいつ終わるのか。

 

ゴミ屋敷も目じゃない物、

 

何故一軒家には住んでいる人の5倍の数の傘があるのだろう。

 

 

痛む腰。

 

 

軋む膝。

 

 

悲鳴を上げる肩。

 

 

まさに満身創痍。

 

 

決して歳のせいではない。

 

 

そう願う36歳。

 

 

週末の休みに2回に分けて物出しとゴミの仕分けゴミの搬送、室内の掃除が完了。大好きなバイクも我慢して1人で。

 

物置内にあったボロボロのゴルフバッグの中からは3,000円以上の小銭と金のインゴットがはめ込まれた腕時計も出現。

 

出した物を見たボスは「え?そんなのあったの?知らなかった」と言う始末。

 

それでも、テーブルやチェアなどの大型ごみは電鋸を使用してボスが解体してくれました😽チュキ♡ 

 

 

今は居住スペースの使わなくなった大型の食器棚や収納棚なども解体して燃えるゴミとそうでないものに仕分け中。

 

そう。1人でね。

 

そのうち茶箪笥も片付けたいのですが、壊すのはいつでも出来るので追々相談しながらする事にしよう…。

 

 

 

現在までの状況を長々と書いてしまいましたが、今回、何を伝えたいかと言うと。

 

 

皆様は今家の中に自分が管理把握しきれていない物がどれほどあるかご存じでしょうか。

 

逆に家の中の物一切を把握しているでしょうか。

 

確かに一軒家は賃貸や1人暮らしより物は自ずと増えてしまうかも知れません。

 

それでも定期的に確認片付けは必要なのではと思います。

 

 

それに人間いつどうなるか分からないもの。

 

そうなった時、あまりにも物が多いと残された側に負担が大きいものです。

 

 

前職でも両親が亡くなり、思い出の物に溢れた実家を売りたいというお客様がいらっしゃいました。

 

業者を頼んでの片付けや庭の整理など見積相談をしておりましたが、思った以上に費用がかかってしまうとの事で、結局自分で全て片付けるとの話になり、ご本人は遠方に住んでいたため帰省する度に片付けの為に実家を訪問していました。

 

とても大変だったと思います。

 

そういった状況を見ていたり、今回のボス邸の片付けや他の家庭の話を聞いてると、絶対に必要な物なんてそんなにあるのか疑問です。

 

 

そして私自身も昔自分で管理しきれない物は持ちたくない、物が増える度に自分の心が空っぽになっていく気がするという体験をした事がある為、今自分の部屋は本当に寝て勉強するだけの部屋になっています。

 

インテリアも何かしらの棚も何もない。

 

以前ガス点検に来てくれた方に「ここ事務所ですか?」と言われたくらい、多分とても殺風景なお部屋です。

 

正直、何にもないが故にとても人を呼べる部屋ではありません。

 

 

服も本当にお気に入りの物を数える程度。

 

それ以外服持ってないの?と思われていそうな感じですが、体はひとつ。

 

自分自身はなんの不便も感じていないし、雰囲気を変えたければヘアアレンジや化粧の仕方、差し色を使ったり小物を変えればいいだけの事だと私は考えています。

 

 

出来る限り、必要最低限しか物を持たない。

 

「高かったから捨てられない」という話もありますが、何か物を買った時点で自分の中でのその物の価値は全額償却していると私は思っています。

 

極端な事を言えば、それ以降は執着でしかない。

 

大切にする事と執着は違う。

 

特にミニマリストを推奨している訳ではありませんし、物を大切にするなという事では全くありませんが、自分が今現在頻繁に使っていて管理把握出来るものだけを愛でるのも良いのではないでしょうか。