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業務範囲と境界線

昨日は朝からご相談の対応やメールの返信などでブログが書けませんでした…。

 

相談を受けることで考えもしなかった事例の経験にもなるので大変ありがたいですね。

 

さて、その受けた相談のことで不明な点があったため勉強会仲間の先輩方にお知恵を貸していただき、その中で改めて考えることがありました。

 

それは、自分がすべき仕事の範囲と引き際、依頼者との境界線。

 

この仕事をする上で、どこまでお手伝いをするべきなのか分からないことが時折あります。

 

ちょっとした親切心でやり始めたことでもサポートを続けたばかりに大変な事態に巻き込まれてしまうケースも少なからずある場合も。

 

また、例外にも当てはまらずハッキリと「NO」の答えが出ている時点で黒やグレーを白にするという仕事は行政書士はできませんし、業際問題になるご相談もお受けできません。

 

意外と依頼する側は、「もちろんできるでしょ?」という感覚で相談に来る人が多いです。

 

話を聞いていくと「それは無理ですね…」となり、お断りしたことも数件あります。

 

「それなら行政書士って何ができるんですか?」って言われた時はちょっと落ち込みましたが…。

 

他にも、これをやりたいからという明確なビジョンもなく「何かやりたいから何か補助金ない?(意訳)」といったご相談もありましたが、本人がゴールを決めていないとなかなか前に進めませんね。

 

 

対官公署の案件が多いこともあり、そうでなくても法に携わる仕事である以上、一般人以上に厳格な法令遵守は当たり前のこと。

 

法に明記されている例外であるならともかく、法を穴を掻い潜って白とは言えないやり方をおススメすることはできません。

 

行政書士自身はもちろん、依頼者や仲介者にも不利益が降りかかってくる可能性が大きいからです。

 

そして前職でやってしまった経験があるのですが、間に入る人間が多かったり複雑な内容であるほど伝言ゲームになりやすく、トラブルに発展しやすいということ。

 

自分の確認不足があったものの、2度と経験したくありませんし今思い出しても心臓がキューっとなります…。

 

故に、複雑であればあるほどきちんと当事者本人をメインとして進めるべきなのだと再確認しました。

 

ちゃんと自分が抱えるべき仕事、その必要がない仕事。

 

先輩方のご助言が、仕事範囲の線引きや引き際、依頼者との境界線のポイントを作るということも仕事を続けていくためには大事なことだと気付かせてくださいました。

 

本当に感謝しかありません。

 

そしてこの仕事ってやっぱり面白いかも、と感じています。

 

まだまだ精進します!