行政書士には毎月日本行政書士会連合会より「月間 日本行政」という会報誌的なものが届きます。(会員であればWebでも閲覧可能)
先ほどメールで今月分の日本行政のお知らせが配信され、その中で「行政のデジタル化の現在地と その展望及び行政書士の役割について」がおススメの研修動画と紹介されており、これは見たことなかったなぁと思って、早速作業のBGM代わりに聞き流していました。
最後の方で、不動産売買に必要な重要事項説明もAIに読み上げも出てくるかも?という言葉にちょっと反応してしまいました。
そんなことできるのか?と。
読み上げるだけならもちろん出来るかもしれません。
が、不動産売買で行う重要事項説明は「あなたが今から買う物件はこういうウィークポイントもあって今こんな現状です。ちゃんとご理解いただけてますか?」というもの。
買主に売買の目的不動産の現状をしっかりと理解してもらわないといけないものです。
AIは人の表情や些細な変化、相手がどこまで理解できているかまで察知することは少なくとも現時点では不可能だと思いますし、将来的にも難しい話だと思います。
タチコマちゃんじゃあるまいし。(※攻殻機動隊のキャラです)
市内の某不動産業者でお客様に質問されないよう重要事項説明をあらかじめ録音したテープを流すだけだった、という元・中の人の話も聞いたことがありますが(現在はどうか知りません)、それに近しいようなもの。
それをやったら客側としては戸惑うばかりですね。
講師の結論としては、私と同じような理由でそういった部分での対人対応というのは残るということでしたが…。
もちろんデジタル化・IT化は単純作業や形式的な作業を効率よくこなすための便利なツールとはなりえますが、最終的にはやっぱり人だと思います。
カッコつけて何でもかんでもデジタル化、IT化、DXなどと言っていますが、使う側がその趣旨や限界をよく理解しなければなりませんね。
ちなみに…。
デジタル化=情報を数字で表せる状態。身近な例だと、紙媒体の資料をスキャンしてコンピュータに取り込み画像やPDF化すること等。
IT化=デジタル化された情報をシステムなど活用し、目的に応じて有効活用できるようにすること。画像等にデジタル化させた情報を分析して今まで手入力で行ってきた作業に対し効率や生産性を上げること等。
DX化=IT技術を活用して、企業を変革し競争優位性を高めること。身近な例だと、企業サイトのチャットボットによる問い合わせ対応やセルフレジ、QRコード決済など。
本日はこの変で。
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