開業してから常に思う。
勤めではあまり実感がなかった、人との「縁」や「繋がり」というものは、とてもありがたく温かいものなのだなと。
勤めていた時は、相手は、私自身というよりも会社と付き合っているのだという感覚が先行し、とりあえず相手方と会社との付き合いが切れなければいい。
私はそれを結びつけるだけの役目である。
そのような感覚しかなかった。
工場勤務等していたときなら尚更、仕事上で外部の人間とは付き合いは一切ない。
社内の人間とギスギスなければそれで良かった。
故に付き合いも上っ面だけのものになったりする時もある。
開業し、生まれて初めての自営となり、事務所=自分になった今はどうか。
営業のため、こうしようと決めたわけではない。
が、無意識にも、以前からのご縁も含め、ひとつひとつ丁寧に宝物のように取り扱うようになった。
相手の事をよく知りたいと思うようにもなった。
いろんな人と繋がりたいと思うようになった。
事務所に遊びに来てくれる人もたくさんいる。
ちょっと時間があるからふらっと寄ろうかな。
そういう場所にしておきたい。
ちょっとした時に自分の事を思い出してくれるというのはとてもありがたい事なのだ。
言い方を変えれば、その人の時間を自分に使ってくれている。
例えそれが依頼に繋がらなくてもそれでいいと思っている。
誰かに会った日にはその日の夜、もしくは翌朝にはたった一言でもその人にメッセージを送るようになった。
「どうもありがとう。またいつでも気軽に遊びに来てください」
それに、以前にも増して、してもらった分、自分もちゃんと恩返ししたいと考える機会も増えた。
これは開業して良かったと思う事のひとつ。
縁あって来てくれた観葉植物だってそうだ。
贈ってもらった子たち、自分で迎えた子たち。
私は天然石のみならず植物たちも持ち主を選んで来てくれていると思っている。
この子たちのためにも頑張ろうと思える。
彼らがいてくれるから日中事務所にひとりでも全く寂しいと感じない。
もともと一人の方が好きなのはあるけれど…。
名前も全てにつけてある。とても可愛い。
ご縁というのは深く考えてみれば、結構前々から出逢う事って決まっていたのでは…と感じる事が多々ある。
思い返してみると、そうならざるを得ない道を歩いているのだ。
ボスとの出逢いもそうである。
いわきベースエステート株式会社の高橋社長との出逢いもそう感じる。
会うべくして会った。そう思うのだ。
私は、話は上手くないし、口下手ゆえ気の利いたことも特別言えるわけではない。
それでも今繋がってくれている人たちには感謝しかない。
大切に大切に温めて、今傍にいてくれるみんな、これから出逢うであろう方々に自分が出来ることをプレゼントとして贈れるよう日々精進するのみである。
それは仕事としてかもしれない。
些細な言葉かもしれない。
みんなが私を気にかけてくれたり、笑顔をくれたりしてくれるのと同じように。
私もみんなが笑顔で元気でいてくれるのが一番大事なのだ。
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