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同業者はライバルか共創関係か

天候が不安定な日が続きますね。

 

暦の上では秋ですが、いつまで夏のような気候が続くのやら…。

 

 

さて先日、ご縁があり以前より気にかけてくださっている大内法務行政書士事務所の大内先生からとあるオンラインでのお勉強会にお誘いいただきました。

 

大内先生は行政書士業務はもちろん働き方改革支援やSDGsコンサルティングなど多岐に渡る活動をなさっており、尊敬している先輩です。

 

お勉強会の内容とは、行政書士の業務提携について。

 

業務提携と言っても他士業や他業界とのお話ではなく、行政書士同士のもの。

 

大内先生としては、それぞれが得意とする専門性を活用しあうことでより品質の良い顧客対応をできないか、もし自分自身に不幸や廃業になってしまったときのことを考えておきたいなどの考えから勉強会を開くことに至ったそうです。

 

といっても本当に親しい先生方数人にのみに声をかけているとのこと。

 

その中でこんな駆け出しの私にお声掛けくださったのは本当にありがたいと感じております…。

 

 

実は、大内先生が考えていることは私もうすうす考えていたことでした。

 

いわゆる囲い込みのようにしてぜひうちに!とばかりに引き受け、結果お客様にご迷惑をかけてしまった。

 

ありえない話ではありませんね。

 

ご相談いただいた内容が、急を要し自分よりももっと専門的にやっている先生がいるのならそちらに紹介するのもひとつのサポートの仕方なのでは。(※今一度申し上げますが、ここで紹介料の話など論外です)

 

私自身、相談内容が自分にとって初めての業務である場合、正直に初めてであること、もしかしたらスムーズに行かずにもたついてしまうかもしれない、その上で決して間違いのないようにやらせていただく旨を伝えています。

 

その際に少しでもお客様の表情が曇るようならもっとスムーズにこなすことができる先生をご紹介しますし、それでも私にお願いしてくださる方に対しては全身全霊を費やしてやらせていただいております。

 

言葉があまり良くないかもしれませんが、お金をいただいて自分も成長させていただいていると、感謝しかありません。

 

 

そういえば、以前の会社で先輩から「俺たちはライバル同士だから、業務上で分からないことは教えてあげるけど自分の利益が減るから共同で仕事は出来るだけしたくない」とハッキリ言われたことがあります。

 

その時は、それがお客様のためになることでも?、それって自分の利益だけ考えてるのでは??と頭の中でグルグルしてしまいました。

 

行政書士でもお金が一番になり、そう思ってしまっている方もいるのかもしれません。

 

もちろん『商売』のひとつである以上、利益を考えるのは大切なことだと思います。

 

ですが、士業はそれ以上にお客様の権利利益に資し、義務の履行のお手伝いをすることに重きを置くべきだと思っています。

 

元々「士」という字は江戸時代以前には官位、侍、学問や道徳がある人物という意味で用いられていました。

 

一時、X上で「あらら…」というやり取りをよく目にしていたこともあり、今は特に『道徳』という部分を重視したいほど。

 

行政書士倫理網領の全文に「行政書士は、国民と行政とのきずなとして、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命とする」とあります。

 

そこに士業として、人としての誇りはあるのか。

 

自分にもよく問いかけて勉強会に臨みたいと思います。

 

さてさて、どなたが参加されるのか、またどんな意見が出るのか、大変楽しみです!